整体サロンのホームページで数字を出す前に整えておくこと
整体サロンのホームページやLPで満足度アンケートの数字を出すとき、何を根拠として手元に残すのかを手順にまとめました。景品表示法の考え方を消費者庁の公開情報で確かめながら、調査の組み立てから注記の見え方、記録の保管までをチェックリストで整理します。
整体サロンのホームページやLPを作っていると、「満足度が高い」「多くの方に選ばれている」といった強みを、数字で見せたくなる場面が出てきます。数字は一目で伝わる反面、どこから出てきた数字なのかを後から説明できないと、書いた本人が困ることになります。ここでは、数字を載せると決めたときに何を先に用意しておくのかを、順番に整理します。
まず景品表示法が何を守っている法律なのかを読む
消費者庁のページでは、景品表示法について次のように説明されています。
景品表示法は、正式には、不当景品類及び不当表示防止法といいます。
同じページでは、「実際より良く見せかける表示が行われたり、過大な景品付き販売が行われると、それらにつられて消費者が実際には質の良くない商品やサービスを買ってしまい不利益を被るおそれがあります」と述べられ、この法律が「消費者のみなさんがより良い商品やサービスを自主的かつ合理的に選べる環境を守ります」と書かれています。
つまり、読み手が自分で選ぶための材料を守るための決まりです。サロンのページに数字を置くときも、「読んだ人がその数字をどう受け取るか」を基準に自分の原稿を読み返すところから始めます。
あわせて、消費者庁の「景品表示法関係ガイドライン等」のページも開いておきます。ここには運用基準や指針の一覧が並んでおり、「不実証広告規制に関する指針」もPDFで公開されています。ページには「消費者庁においても、公正取引委員会のガイドライン、運用基準等を踏まえた法運用を行っております」と記載があります。公正取引委員会は、その紹介ページによれば「独占禁止法を運用するために設置された機関」で、「国の行政組織上は内閣府の外局として位置付けられて」いる合議制の行政委員会です。どこが出している文書なのかを押さえておくと、後で調べ直すときに迷いません。
数字を出すと決めたら、先に手元へそろえるもの
アンケートの結果をページに載せる場合、原稿より先に「その数字の出どころ」を形にします。原稿を書いてから根拠を探すのではなく、根拠を並べてから書ける範囲だけを書く、という順番にします。
数字の出どころ
どの調査から出た数字かを一行で言えるようにする
調査の時期
いつからいつまで集めたのかを記録に残す
配った相手の範囲
誰に配り、どれだけ戻ってきたのかを控えておく
質問文の原本
実際に配った用紙や入力画面の文面をそのまま保管する
集計前の回答一覧
集計する前の生の回答を、日付をつけて保存する
集計の手順
どう数えてその数字になったのかを、後から追える形で残す
掲載面の表記
調査した主体・時期・対象の範囲を、数字のそばに書き添える
質問文を保管するときは、答えが一方に寄る書き方になっていないかも読み返します。「とても良かったですか」と尋ねる文と、「どう感じましたか」と尋ねる文では、集まる回答が変わります。原本を残しておけば、後から自分でその点を確かめられます。
からだの状態そのものに関わる数字は、アンケートよりも用意すべき記録が重くなります。手元に計測の記録がそろわないうちは、その数字を出すのは見送り、施術の内容や通う目安、当日の流れといった、事実として説明できることをページに書きます。
注記は「読めるかどうか」を画面で確かめる
強調した言葉のそばに小さく添える注記は、書いてあることよりも、読み手が気づける場所と大きさになっているかが問題になります。原稿の上では読めていても、スマートフォンで開くと文字が背景に沈んで見えないことがあります。
確かめ方は単純で、公開前に自分のスマートフォンとパソコンの両方で実際のページを開き、強調した文字を見た流れのまま注記まで目が届くかを見ます。ホームページ・LPのどちらにも同じ数字を載せているなら、両方で同じ確認をします。注記だけを別の場所へまとめてしまうと、強調した言葉とつながって読めなくなるので、位置も一緒に見ておきます。
掲載までの進め方
載せると決めたとき
何を根拠に何と書くのかを一枚に書き出す
調査を始める前
質問文と配る相手の範囲を先に決める
集計が終わったら
回答の原本と質問文を日付つきで保管する
原稿を書くとき
数字のそばに調査の主体・時期・対象の範囲を添える
公開の直前
スマートフォンとパソコンで注記の見え方を確かめる
公開したあと
使った調査の一式を、いつでも取り出せる場所にまとめておく
数字は、根拠の記録とセットで初めてページに置けるものだと考えます。逆に言えば、記録を残しながら調査を進めておけば、書ける材料はサロンの中に自然とたまっていきます。まずは次のアンケートから、質問文と回答の原本を日付つきで保存するところを始めてみてください。