サロンの送迎をホームページに載せる前に確かめる手順
駅から離れた場所でサロンを営むとき、自家用車での送迎を案内に出すかどうかは自分たちだけで決めないほうが進めやすくなります。区間や車の決め方、運輸支局の輸送担当窓口への相談、保険会社への確認、ホームページやLPへの書き方までを順番に整理しました。
駅やバス停から歩くには遠い場所でサロンを開くと、来店の足をどうするかという話が出てきます。自家用車でお客さまを送り迎えし、その案内をホームページやLPに出したい、という相談もよく聞きます。
ただ、自家用車で人を乗せて運ぶことは運送に関わる話です。道路運送法まわりの判断を自分たちの解釈だけで済ませず、行政の窓口に確かめてから案内を出す、という順番で組み立てます。文章を先に書いてしまうと、確認の結果によって書き直すところから始めることになります。
送迎の中身を先に紙へ書き出す
窓口に相談するにも、保険会社に聞くにも、まず自分の店で何をやるつもりなのかが決まっている必要があります。次の項目を、実際にやる形のまま紙に書き出します。
送迎の区間
どこからどこまで運ぶのかを、駅名・停留所名まで具体的に書く
送迎の対象
誰が使えるのかを絞る(予約が入っている方だけ、など)
運転する人
誰が運転するのかを決め、担当を固定する
使う車
どの車を使うのかを決める。複数あるなら車ごとに書き分ける
提供メニューの扱い
送迎を使う方と使わない方で、提供メニューの内容に差を設けない
受け取らない運用
送迎に対する謝礼やお心づけを受け取らない、と店内で決めて共有する
掲載する文案
ホームページやLPに出す予定の文章を、相談の前に文章の形で用意する
最後の項目が抜けやすいところです。「送迎をやるつもりです」と口で説明するのと、実際にサイトへ出す文面を持っていくのとでは、相談で見てもらえる内容が変わります。掲載文案は、見出し・本文・受付の案内まで含めて、公開する形に近づけて用意します。
管轄の運輸支局の輸送担当窓口に相談する
書き出したものがそろったら、管轄の地方運輸局・運輸支局の輸送担当窓口へ相談します。持っていくのは、想定している運行区間のメモと、先ほど用意した掲載文案です。
出向く前に、各運輸局のサイトも確認します。たとえば関東運輸局のサイトには、トピックスとして「東京運輸支局輸送担当窓口運用変更のお知らせ」が掲載されています。窓口の運用についてのお知らせが出ることがあるので、行く前に最新の案内を見ておきます。
相談したら、いつ・どの文面で・どこの窓口に相談したのかを控えておきます。あとから文案を変えるときに、どこまでが確認済みなのかがたどれる状態にしておきます。
車と保険まわりを確かめる
窓口への相談と並行して、加入している自動車保険の会社にも確認します。聞くのは次の点です。
- その車を送迎に使う場合、業務での使用として扱われるのか。用途の変更手続きが必要なのか
- 同乗するお客さまが、人身傷害などの補償の対象に入っているか
- 運転する人が複数いる場合、その全員が補償の対象に入っているか
車を買い替えたり、運転する担当を増やしたりしたときは、その時点であらためて同じ確認をします。
ホームページやLPには確認できた範囲だけを書く
最後に文章にします。書くのは、窓口と保険会社に確認が取れた範囲だけです。
- 送迎の対象(誰が使えるのか)
- 運行区間(どこからどこまでか)
- 受付の方法(予約のときに伝えてもらう、など)
- 送迎を使う方と使わない方で、提供メニューの内容が同じであること
逆に、送迎だけを単独で申し込めるように読める書き方や、送迎そのものが店の商品であるかのように読める見出しは置きません。文案を変えたときは、変えたあとの文章であらためて窓口に確認できるよう、控えを残しておきます。
決める
区間・対象・運転する人・使う車・受付の流れを紙に書き出す
書く
ホームページやLPに出す予定の文案を、公開する形で用意する
相談する
区間のメモと文案を持って、管轄の輸送担当窓口へ行く
確かめる
加入している自動車保険の内容を、保険会社に問い合わせる
公開する
確認が取れた範囲だけを、ホームページやLPに載せる
送迎の案内は、来店を考えている方にとって知りたい情報のひとつです。だからこそ、思いついた順に書き始めるのではなく、決める・相談する・確かめる、を先に済ませてから文章にします。この順番なら、公開したあとで文面を差し戻す場面を自分から作らずに済みます。