ネイルサロンのパート・アルバイト採用と健康診断の段取り
パートやアルバイトを迎えるネイルサロンのオーナーに向けて、健康診断の対象かどうかの確かめ方、健診機関の予約から結果の保存までの段取り、受診時間中の賃金の取り決め方を順に整理します。
ネイルサロンにパートやアルバイトのスタッフを迎えるときは、シフトや技術指導の準備とあわせて、健康診断まわりの労務の段取りも整えておきたいところです。この記事では、個人経営のサロンを想定して、雇用条件の確かめ方から受診後の書類の保存、賃金の取り決めまでの進め方を順に整理します。
まず雇用の条件を書き出して確かめる
採用を決めたら、最初にスタッフごとの雇用の条件を書き出します。健康診断の扱いを調べるときに出発点となるのは、次の点です。
- 雇用期間の定めの有無と、続けて働いてもらう見込み
- 週の所定労働時間(シフトの組み方から見た、ふだんの勤務時間)
- 夜遅い時間帯にかかるシフトがあるかどうか
書き出した内容をもとに、健康診断の対象になるかどうかを公的な情報で確かめます。厚生労働省の「確かめよう労働条件」は、労働基準関係法令の紹介や、事案に応じた相談先の紹介を行っている総合情報サイトで、アルバイトの労働条件を確かめるためのコンテンツも掲載されています。自分のサロンのケースで判断に迷うときは、同サイトで紹介されている相談先に問い合わせます。
雇用期間の見込みを書き出した
期間の定めの有無と、続けて働く見込み
週の所定労働時間を書き出した
シフト表のふだんの組み方から拾う
夜遅い時間帯のシフトの有無を確かめた
閉店後の片付けや練習の時間も含めて
公的サイトで基準を確かめた
迷ったら紹介されている相談先に問い合わせる
受診までの段取りと書類の扱い
対象になるスタッフがいると分かったら、受診までの流れを決めます。まず健診機関を探し、受け入れの日程を問い合わせて予約します。受診日は、サロンの定休日やスタッフのシフトと突き合わせて決めます。
次にスタッフへ案内します。伝えるのは、受診日・場所・持ち物・当日の流れ、そして受診時間中の賃金の扱いです。口頭だけで済ませず、紙やメッセージなど残る形でも渡しておきます。
受診が終わったら、結果を受け取り、スタッフごとに分けて保存します。ほかの労務書類とあわせて保管場所を決め、管理の担当も決めておきます。
定期健康診断結果報告など、労働安全衛生法関係の届出の様式は、厚生労働省の「主要様式ダウンロードコーナー」にまとまっています。電子申請は、厚生労働省ポータルサイト「労働安全衛生法関係の届出・申請等帳票印刷に係る入力支援サービス」から行えます。自分のサロンで届出が要るかどうか迷うときも、前述の相談先に問い合わせます。
採用を決めたら
雇用条件を書き出し、対象かどうかを確かめる
勤務が始まるころ
健診機関を探し、受診日を予約する
受診の前
日時・場所・賃金の扱いをスタッフに案内する
受診のあと
結果を受け取り、保存場所を決めて保管する
受診時間中の賃金は採用の段階で決めて書いておく
受診時間中の賃金をどう扱うかは、あとから個別に話し合うのではなく、採用の段階で決めて伝えておきます。就業規則や労働条件通知書に健康診断に関する項目を設け、受診時間の扱い、受診日の決め方、結果の取り扱いを書いておきます。
「確かめよう労働条件」には、事業主や労務管理担当者向けに就業規則の作成支援ツールが用意されています。これから就業規則を整えるサロンは、こうしたツールを使いながら、健康診断の項目もあわせて入れておきます。
スタッフ募集の案内をホームページ・LPに載せる前に、ここまでの取り決めを済ませておきます。募集の段階から、勤務時間や休みとあわせて健康診断の扱いも説明できるよう、決めた内容を手元にまとめておきます。
採用のたびに迷わないよう、今回書き出した雇用条件のメモと取り決めは、次の採用でも見返せる場所に保管しておきます。