ネイルサロンで化粧品を扱う前に|小分け・オリジナル商品の確認手順
ネイルサロンで市販の化粧品を小分けして渡したい、サロンの名前を出した化粧品を用意したいと考えたときに、何から手をつけるかを手順で整理しました。渡し方の書き出し方、公的なページのあたり方、ホームページやLPの文言を決める順番までをまとめています。
サロンを続けていると、「施術で使っているネイルオイルを、お客様にも持ち帰ってもらいたい」「サロンの名前を入れた化粧品を用意したい」という話が出てきます。店の中で使うことと、お客様の手元に渡すことは、考えるべきことが別のものになります。ここでは、渡し方を決めるまでに踏んでおく手順を並べます。
まず「どんな渡し方をしたいのか」を言葉にする
最初にやるのは、頭の中にある構想を、渡し方の単位で紙に書き出すことです。同じ「お客様に化粧品を渡す」でも、次のように中身が違います。
- 仕入れた商品を、封を開けないまま渡す
- 手元にある商品を、別の容器に移し替えてから渡す
- お客様の求めに応じて、その場で必要な分だけ移し替えて渡す
- サロンの名前を表に出した商品を用意して渡す
自分がやりたいのはどれなのか、複数あるならどれとどれなのかを、先に書き出します。ここが決まらないまま調べ物を始めると、読む資料が絞り込めません。プレゼントとして渡す場合も、売る場合と同じように書き出しておきます。
公的なページにあたる順番を決める
書き出しが終わったら、公的に公開されているページを確認します。
厚生労働省の「化粧品・医薬部外品等ホームページ」には、化粧品基準や、その英文版、「化粧品基準及び医薬部外品の製造販売承認申請に関する質疑応答集(Q&A)について」、「化粧品の効能の範囲の改正について」といった資料が掲載されています。まずはこのページを開き、書き出した渡し方に関わりそうな資料の名前を控えます。
日本化粧品工業会のサイトには、「自主基準・ガイドライン」「全成分表示名称作成業務」「全成分表示名称検索」「消費者の皆さまへ」「化粧品Q&A」といった項目が並んでいます。「化粧品等の適正広告ガイドライン」については一部改訂が行われ、会員以外の方も「自主基準・ガイドライン」内の「適正広告」から改訂α版を閲覧できると案内されています。
読み進めると、自分の店のやり方が当てはまるのかどうか判断できない箇所が出てきます。そこは自分で結論を出さず、「問い合わせる項目」としてメモにまとめておきます。何が分からないのかを言葉にしておくことが、そのまま問い合わせの内容になります。
構想が出た時点
渡し方を書き出して、やりたい形をはっきりさせる
調べはじめ
厚生労働省と日本化粧品工業会のページにあたり、資料名を控える
判断に迷ったとき
自分で結論を出さず、問い合わせる項目としてまとめる
外部に相談する段階
名前の出し方と、何かあったときの連絡の流れを書面で取り決める
お渡しの直前
ホームページ・LPに載せる文言を決める
外部に作ってもらうときに決めておくこと
サロンの名前を出した化粧品を、外部の会社に作ってもらう形を考えている場合は、話を進める前に決めておく項目があります。
- 誰が作り、どの名前を表に出すのか
- 容器や外箱に入れる表示の文言を、どちらが用意するのか
- 何かあったときの連絡の流れと、どこまでを誰が引き受けるのか
いずれも口約束で進めず、書面にして手元に残します。相手が慣れている分野であっても、自分の店の名前が表に出る以上、自分で内容を読んで理解しておきます。
ホームページやLPの文言は、扱い方が固まってから決める
サロンのホームページやLPに商品の紹介を載せるときは、渡し方と表示が固まってから文言を考える順番にします。日本化粧品工業会が公開している適正広告のガイドラインや、厚生労働省のページにある効能の範囲に関する資料は、文言を考える前に目を通すものとして控えておきます。
写真やキャッチコピーから先に作りたくなりますが、順番としては最後に回します。ページに載せる言葉は、実際にお客様へ渡すものと表示が一致していることが前提になるからです。
渡し方を書き出した
未開封・移し替え・その場で移す・自社名の商品のどれか
公的なページを開いた
厚生労働省と日本化粧品工業会のサイトを確認した
資料の名前を控えた
関わりそうな基準やガイドラインを一覧にした
迷った点をメモにまとめた
自分で結論を出さず、問い合わせる項目として残した
表示の担当を決めた
誰が文言を用意するかを書面にした
ホームページ・LPの文言を後回しにした
渡し方が固まってから書く順番にした
化粧品をお客様に渡す話は、サロンの雰囲気づくりやリピートの流れと地続きに見えますが、進め方としては別の準備が要ります。やりたい形を書き出し、公開されている資料にあたり、分からないところを問い合わせる項目としてまとめる。この順番でメモを育てておくと、外部の会社と話すときも、ホームページ・LPの文面を考えるときも、同じメモを見ながら進められます。開業準備と並行して動かす場合は、施術メニューの組み立てとは別の作業として、時間を分けて確保しておきます。