カフェに喫煙できるスペースを設けたいときの確認手順と窓口相談の進め方
店内に喫煙できるスペースを設けたいカフェのオーナーに向けて、改正された法律の基本的な考え方と、開業前に保健所・自治体の窓口で確認しておきたいこと、相談から開店までの進め方を整理します。
「店内でたばこを吸えるスペースを作れないか」と考えたとき、席の区切り方や内装のことを先に考えたくなりますが、順番はその前にあります。受動喫煙への対策は法律の改正で枠組みが変わっているため、まずルールの確認から始めます。この記事では、国のルールの基本的な考え方と、開業前に保健所・自治体の窓口で確認しておきたいこと、相談から開店までの進め方をまとめます。
国のルールの基本的な考え方
法律の改正により、多数の人が利用する施設では、原則として屋内を禁煙とすることが義務づけられました。そのうえで、対策は施設の類型・場所ごとに定められており、禁煙の措置や喫煙場所の特定とあわせて、掲示の義務付けなどの対策が講じられています。
また、子どもなど受動喫煙による健康影響が大きい方が主に利用する施設や屋外については、対策を一層徹底するという考え方が示されています。一方で、既存の飲食店のうち経営規模が小さい事業者が運営する店については、事業の継続に配慮して必要な措置を講ずる、ともされています。
このように、店の類型や場所によって求められることが分かれる仕組みになっているため、自分の店に何が求められるのかは自己判断で決めず、開業前に管轄の保健所や自治体の窓口で確認します。
開業前に窓口で確認しておきたいこと
相談に行く前に、店の図面を用意します。どこを喫煙できるスペースにしたいのか、客席・厨房・出入口との位置関係が分かるように描いておくと、窓口でのやり取りが具体的になります。そのうえで、次の点を順に確認していきます。
喫煙できるスペースの位置と区画の分け方を図面に描いて整理した
自分の店が法律上どの区分にあたるか、管轄の保健所・自治体の窓口で確認した
届出などの手続きや、そろえておく書類の有無を窓口で確認した
標識について、掲示する場所と内容を窓口で確認した
都道府県・市区町村の独自ルールの有無を窓口やホームページで確認した
確認した内容をメモに残し、図面とあわせて店で保管すると決めた
確認の結果は口頭のままにせず、日付と相談した窓口の名前を添えてメモに残します。後から内装の仕様を変えたくなったときも、このメモと図面を持って同じ窓口に相談します。
相談から開店までの進め方
図面づくりと窓口での確認を軸にすると、開店までの流れは次のように組み立てられます。
物件を決める段階
喫煙できるスペースを設けられそうか、図面をもとに検討します
内装を考える段階
区画の分け方の案を図面にして、保健所・自治体の窓口に相談します
工事の前
窓口で確認した内容を、内装の担当者にそのまま共有します
開店の準備
標識の掲示を確認したとおりに整え、店内の案内文をそろえます
開店の後
確認した内容と図面を店で保管し、ルールの変更がないか折々に確認します
喫煙できるスペースの有無や利用にあたっての決まりは、店頭の掲示だけでなく、ホームページ・LPの案内にも同じ表現でそろえて載せておきます。来店前に読まれる前提で、場所と区画、利用の条件を短く書いておきます。
受動喫煙への対策は、施設の類型・場所ごとに定められているうえ、自治体ごとの確認も欠かせないテーマです。迷ったら、自分の店の図面を持って管轄の窓口に相談するところから始めてみてください。