カフェの店内利用とお持ち帰り 案内と表記をそろえる段取り
店内の席とお持ち帰りの両方を受けるカフェ向けに、会計前の確かめ方と、メニュー表・レジ横の掲示・ホームページやLPの表記をそろえる段取りをまとめました。国税庁の資料のどこを見るか、スタッフ間で何を決めておくかを手順で示します。
店内に席を置きながら、お持ち帰りも受けるカフェでは、注文のたびに「どちらで召し上がるか」が関わってきます。この聞き方は、開店前に一つに決めておきます。ここでは、開業前後にそろえておく確認の流れと、メニュー表・店頭の掲示・ホームページやLPの表記を合わせる段取りを、手順の形で整理します。消費税の扱いそのものは店ごとに事情が違うので、まず公的な資料のどこを見るかを決めるところから始めます。
国税庁の資料で、どこを見るかを決める
消費税の扱いを調べるときは、国税庁の資料から見ます。国税庁は消費税の軽減税率制度について Q&A を公開していて、目次一覧のほかに、制度概要編と個別事例編に分かれた全文が置かれています。自店の疑問が制度全体の話なのか、個別の場面の話なのかで、開くページを分けます。
表示のほうは、国税庁が「総額表示」の義務付けを説明するページを設けています。このページには具体例と根拠法令が示され、財務省ホームページへの関連リンクもまとまっています。メニュー表の書き方を決める前に、この二件に目を通します。読んでも判断がつかない点は、自分で結論を出さずに書き出しておき、国税庁が案内している電話相談の窓口に問い合わせる、という順番にします。
調べた結果は、頭の中に置かずに一枚の紙にまとめます。「どのページの、どの項目を見て、何を決めたか」を並べて書いておくと、あとから入ったスタッフに同じ説明ができます。
会計前に確かめる流れを、言葉ごと決める
次に、店内の席を使うのかお持ち帰りなのかを、どの場面で確かめるかを決めます。注文を受けた直後に聞くのか、会計の直前に聞くのかを、店として一つに寄せます。
そのうえで、声のかけ方そのものを文にして残します。「お持ち帰りですか」のように短い一文に決め、スタッフ全員が同じ言い方をするようにします。聞き方が人によって変わると、答えるお客さまの受け取り方も変わるため、言い回しは増やさず一つに絞ります。
レジ横には、店内の席を使うときは会計の前に申し出てほしい、という案内を置きます。文面は短くまとめ、立ったまま読める大きさにします。あわせて、レジの設定でも店内利用とお持ち帰りを分けて記録できるようにし、レシートの印字でどちらだったか後から分かる形にしておきます。
お客さまから理由を尋ねられたときの答え方も、あらかじめ書いておきます。答えを一覧にしてバックヤードに貼り、答えられなかった質問はその日のうちに追記していきます。
呼び分けの言い方を一つに決める
「お持ち帰りですか」など、全員が同じ一文を使う
確かめる場面をそろえる
注文の直後か会計の直前か、どちらかに寄せる
レジ横の掲示の文面を決める
店内の席を使うときは会計前に申し出てもらう案内を置く
レジで分けて記録する
店内利用とお持ち帰りがレシートの印字で分かるようにする
メニュー表の書き方を決める
同じ品目は、どこに載せても同じ言葉で書く
質問への答え方を一覧にする
答えられなかった質問はその日のうちに書き足す
新しいスタッフへの渡し方を決める
口頭だけにせず、書いたものを読み合わせる
店頭・メニュー表・ホームページの表記を合わせる
メニューの案内は、店頭の看板、卓上のメニュー表、お持ち帰り用の掲示、そしてホームページ・LPと、置き場所が分かれます。場所ごとに担当者が違うと書き方も分かれていくので、同じ品目は同じ言葉で書く、と先に決めておきます。
決めておくことは三つです。一つ目は、品目の呼び方をどれに統一するか。二つ目は、店内の席とお持ち帰りで案内の書き分けが要る箇所はどこか。三つ目は、内容を書き換えるときに、どの順番で、誰が手を入れるかです。ホームページ・LPは店頭より更新の手が届きにくいので、更新の担当を先に決めておきます。
書き換えたあとは、店頭の掲示とホームページ・LPを並べて見比べます。文言が食い違っている箇所を見つけたら、その場でどちらに合わせるかを決め、決めた内容を先ほどの一枚の紙に書き足します。
メニューを固めるころ
店内の席の使い方と、お持ち帰りで出す品を決める
下調べのころ
国税庁の資料にあたり、確かめる点と分からない点を書き出す
レジを整えるころ
店内利用とお持ち帰りを分けて記録できるように設定する
表記をそろえるころ
メニュー表・レジ横の掲示・ホームページ・LPの書き方を合わせる
読み合わせのころ
スタッフ全員で声のかけ方と質問への答え方を確かめる
開店の直前
お客さまの立ち位置から、掲示とメニュー表の見え方を確かめる
決めたことを一箇所にまとめておく
ここまでで決まるのは、調べた資料と結論、会計前の声のかけ方、レジ横の掲示の文面、レジの記録の分け方、質問への答え方、そして各所の表記です。これらは別々の紙に散らばりやすいので、一つのファイルにまとめ、更新した日付を頭に書いておきます。
開店してからは、実際に受けた質問と、その場で答えに詰まった内容を書き足していきます。書き足す担当を決めておき、月に一度は全員で読み合わせる場を作ります。店頭の掲示とホームページ・LPの文言も、そのときに並べて見比べます。