冷凍した焼き菓子をネットで届ける前に、カフェが確かめる順番
カフェで焼いたパンや菓子を冷凍してネットで届けたいとき、店内で出す分と包んで送る分を書き分け、公的な情報にあたり、窓口に相談し、ホームページ・LPの商品ページを整えるまでの順番を、確認用のチェックリストとあわせてまとめました。
店で焼いているパンや焼き菓子を、冷凍して遠くのお客さまにも届けたい。そう考えたとき、最初に手を付けたくなるのは注文ページの見た目かもしれません。ただ、ページを作り込む前に、「自分の店が何を、どこで作って、どう包んで、どう送るのか」を紙に落としておきます。そのうえで公的な情報にあたり、窓口に相談し、最後にホームページ・LPの商品ページを組み立てる、という順番で進めます。この記事では、その順番と、手元にそろえておく項目を並べます。
店で出す分と、包んで送る分を書き分ける
まず、いま出しているメニューを一覧にして、それぞれ「店内で出すもの」「包んで送るもの」のどちらに当たるかを書き分けます。両方に出てくるものがあれば、それも分かるようにしておきます。
次に、送るほうのメニューについて、作りはじめてからお客さまの手元に届くまでの流れを、順番どおりに書き出します。生地を仕込む場所、焼く場所、冷ます場所、凍らせる場所と方法、包む場所と包む形、凍らせたまま置いておく場所、そして送り方です。使う設備と、その置き場所も添えます。ここまで書けたら、厨房の見取り図に、それぞれの作業をどこで行うかを描き込みます。
メニュー一覧
店内で出すもの、包んで送るものを書き分ける
工程の流れ
仕込み・焼成・冷却・凍結・包装・保管・発送を順番に並べる
場所
各工程をどこで行うかを厨房の見取り図に描き込む
時間帯
店内の営業と送る分の製造を、いつ行うかを書く
設備
凍らせる機器、包む機器、置いておく機器と、その置き場所
記録
温度や作業をどの帳票に、誰が、いつ書くか
包み方
包んだ状態と、そこに刷る項目の見本
届け方
凍った状態のまま届けるための送り方
この一覧と見取り図は、あとで窓口に相談するときにそのまま見せられる形で残しておきます。頭の中だけで持たず、紙またはデータの一枚にまとめておきます。
公的な情報を、自分で開いて拾う
流れを書き出したら、次は公的な情報にあたります。人づてに聞いた話や、他店のページに書いてあることではなく、国の情報を自分で開いて読むところから始めます。
厚生労働省の「食品」のページでは、営業規制として、営業許可、営業届出について紹介されています。あわせて、食品衛生管理者や、食品衛生法上の登録検査機関についての案内も置かれています。自分の店の営業がどこに当たるのかを、このページの入口から順にたどって確かめます。
消費者庁の「食品表示」のページでは、食品の表示に関する包括的かつ一元的な制度を創設する食品表示法等について紹介されています。安全や衛生に関する表示の制度として期限表示やアレルギー表示等が、品質等選択に役立つ表示の制度として原料原産地表示等が紹介されており、製造所固有記号の届出をされる方へ向けた案内も置かれています。ここも同じように、自分の商品に関わりそうな項目を拾い出し、書き出した工程の一覧と並べて見比べます。
読んでいて分からない言葉が出てきたら、その場で自己流に解釈せず、言葉のまま控えておきます。控えた言葉は、そのまま窓口で聞く質問になります。
窓口に相談し、答えを持ち帰る
手元がそろったら、お店のある自治体の窓口に問い合わせて、自分の営業がどの区分に当たるのかを確かめます。相談の前・当日・そのあとで、やることを分けておきます。
相談の前
メニュー一覧、工程の流れ、書き込んだ見取り図、公的な情報を読んで控えた質問をそろえる
相談の当日
紙を見せながら工程を順に説明し、聞いた内容と担当者の名前を書き留める
相談のあと
言われた項目を工程の一覧に反映し、書き改めた見取り図をもう一度見てもらう
売り出す前
包んだ見本を実際に作り、刷る項目と衛生管理の記録の付け方を確かめる
売り出したあと
温度や作業の記録を続け、メニューを増やすときは同じ手順をもう一度たどる
聞いた話は、その場で分かった気になって帰らず、必ずメモに残します。メモには、窓口で確かめられた点と、まだ確かめていない点を分けて書いておきます。
商品ページに載せる中身を決める
ここまで固まってから、ホームページ・LPの商品ページに取りかかります。写真や文章より先に決めるのは、載せる項目です。
冷凍で届くこと、届いたあとにどう扱ってほしいか、どのくらいの状態で食べられるか、包んだ状態にどんな項目を刷っているか。これらを、公的な情報から拾った項目と突き合わせながら、ひとつずつ埋めていきます。注文の受け方、発送の流れ、問い合わせの窓口も、同じ表に並べておきます。
商品を増やすときも、同じ順番でたどります。メニューを一覧に足し、工程を書き出し、窓口で確かめ、そのあとでページに反映します。この順番を、増やすたびの決まりごとにしておきます。
冷凍で届ける準備は、焼く作業だけでは終わりません。まずはメニューの一覧と、工程の書き出しから始めてみてください。紙の上で整理できた項目を、そのまま商品ページに載せる中身として使います。