個人ネイルサロンの予約フォームに載せるプライバシーポリシーの作り方
個人ネイルサロンのホームページで予約フォームを用意するとき、プライバシーポリシーに何を書き、どこに置くかを手順で整理します。利用目的や問い合わせ窓口の書き方、送信ボタン前の同意チェックの並べ方、公開前に見直す項目までまとめました。
ホームページ・LPに予約フォームを置くと、お客さまのお名前や連絡先をサロン側で預かることになります。そこで用意しておきたいのがプライバシーポリシー(個人情報保護方針)のページです。法律の文章は読みにくく感じますが、書く内容は「何を集めるか」「何に使うか」「誰に聞けばいいか」を自分の言葉で並べる作業に落とし込めます。ここでは、個人サロンの予約フォームという場面に絞って、書く順番と置き場所を整理します。
書き始める前に、集める項目を決める
先に決めるのは文章ではなく、フォームで集める項目そのものです。お名前、連絡先、希望日時、初めてかどうか、爪や手元の状態についての事前の申し送り。実際に受付で使うものだけを残し、使い道が説明できない項目は入力欄から外します。ここが決まると、そのままポリシーの「利用目的」に書き写せます。
書く内容に迷ったら、個人情報保護委員会のページを開きます。同委員会は「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」をHTML版・PDF版で公開しており、新旧対照表もあわせて掲載しています。自分のサロンに当てはまる部分を拾い読みし、そこにある言葉づかいを手元のメモに残しておきます。
集める項目
受付で実際に使うものだけに絞る
利用目的
予約の受付、日時の確認、事前の確認の連絡など、具体的に書く
預かる範囲
施術中に見聞きした内容をどこまで記録するか決める
保管の方法
紙のカルテか、スマホやパソコンの中か、どこに置くかを書き出す
問い合わせ窓口
開示や削除を求められたときの受け皿を決める
ポリシーに並べる項目
個人サロンの場合、次の順番で並べると読み手が追いやすくなります。
- サロンと事業者の表示:屋号と、責任者となる方のお名前を書きます。
- 利用目的:先ほど決めた項目ごとに、何に使うかを書きます。
- 安全管理のための取り組み:予約情報を保管する場所、端末に鍵をかけていること、見られる人を自分だけに限っていることなど、実際にやっていることを書きます。
- 第三者への取扱い:外部に渡す場面があるかどうかを書きます。無いなら「渡しません」とはっきり書きます。
- 問い合わせ窓口:開示や削除の求め、疑問があったときの連絡先を書きます。
一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)のプライバシーマーク制度では、取得できる対象として「国内に活動拠点を持つ事業者」が挙げられ、マークの表示場所としてホームページ、店頭、パンフレットなどの宣伝・広告用資料、封筒、名刺等が挙げられています。こうした制度に触れる場合は、制度側のページで内容を確かめたうえで、自分のサロンが何を掲げるかを決めます。
ネイルサロン向けの利用目的の書き方
利用目的は、抽象的な言い回しよりも、受付の流れをそのまま文にしたほうが書きやすくなります。下書きの型として、次のように並べてみてください。
当サロンは、予約フォームおよびメッセージを通じてお預かりした個人情報を、次の目的で利用します。 ・施術のご予約の受付、日時の確認およびご連絡 ・施術前のご確認、施術後のお困りごとに関するお問い合わせへの回答 ・次回のご案内やお知らせの送付(ご本人からご希望をいただいた場合) ・上記に付随する、サロン運営上必要な連絡
他のサロンの文面をそのまま写すと、事業者名や連絡先が実態と合わなくなります。屋号、責任者名、所在地、問い合わせ先は、必ず自分のものに書き換えます。掲げた目的の範囲を超えた使い方をしたくなったときは、文面のほうを先に書き改めます。
なお、個人情報保護委員会は改正個人情報保護法について、施行期日を定める政令や委員会の今後の取組をまとめたページも公開しています。古い文面を下敷きにするときほど、公表されている資料で今の内容を確かめてから使います。
予約フォームへの置き方
ページを作ったら、フォームから読める導線をつくります。送信ボタンの直前に同意のチェックボックスを置き、その並びからポリシーのページへ行けるようにします。順番は「入力欄 → ポリシーへのリンク → 同意チェック → 送信ボタン」です。チェックを必須にしておくと、未チェックのまま送信できません。
公開の前々週
集める項目と利用目的を紙に書き出す
公開の前週
ポリシーのページを作り、屋号・責任者名・問い合わせ先を自分のものに書き換える
公開の直前
フォームに同意チェックとポリシーへのリンクを並べ、スマホで送信まで試す
公開の直後
届いた予約の内容と、書いた利用目的がずれていないか読み合わせる
運用中
集める項目やメニューの構成を変えたら、その日のうちにポリシーも書き改める
最後に、スマホで自分のホームページを開き、予約フォームを実際に送信するところまで試します。ポリシーのページに指で届くか、文字が小さすぎないか、送信後の画面に問い合わせ先が出ているか。ここまで確かめてから、フォームの受付を開けます。